呼吸器外科では、肺癌・悪性胸膜中皮腫・転移性肺腫瘍・縦隔腫瘍などの腫瘍性疾患をはじめ、気胸・巨大肺嚢胞症などの嚢胞性疾患や、真菌症・結核・膿胸などの炎症性疾患も手がけています。
当院では今まで腹部外科の医師たちと”外科”を構成していました。現在でも相互の手術に参加をし合い、お互いの長所を引き出しあった手術を心がけています。このため腹部との境界領域の手術、つまり食道癌の手術や横隔膜に浸潤する腫瘍の切除、膿胸に対する大網充填術などは両方の医師たちの参加により安全に行うことが可能となっています。
年間の呼吸器外科外来初診は約230例、年間の全身麻酔手術は約200例前後を行っております。その内の約3分の1が肺癌症例です。気胸症例が約4分の1で、結核や真菌症などの炎症性疾患が約10%、転移性肺腫瘍症例や縦隔疾患も1割強となっています。
手術全体の約9割の症例で胸腔鏡を利用した手術を行っており患者さんの負担を軽減すべく努力しています。
若年や壮年の症例では拡大手術も積極的に行っていますが、高齢者や低肺機能の患者さんや早期肺癌の場合には、術後のQ.O.L.(生活の質)への影響を考え胸腔鏡下の手術・区域切除などの縮小手術を積極的に行っており、けっして医師の自己満足に陥らぬように心がけています。
進行癌症例の化学療法に関しては外来治療を原則とした治療を多施設共同で行っており、満足のいく結果が得られています。
| ⅠA期: | 83% |
| ⅠB期: | 71% |
| Ⅱ期: | 80% |
| Ⅲ期: | 15% |
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| 胸部CT | 肺癌切除標本 |
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| 胸腔鏡手術に用いる器具 | 胸腔鏡手術による傷跡 | 従来の開胸手術による傷跡 |
気胸症例では原則として胸腔鏡下手術を勧めていますが、従来からの開胸手術の再発率が2-3%であるのに対して、胸腔鏡下手術では再発率が1割弱と比較的高頻度に再発が起こることが知られています。そのため、患者さんと十分に相談した上で手術方法は決定するようにしています。
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| 気胸の原因となる肺嚢胞(術中所見) | 気胸の原因となる肺嚢胞(胸部CT) |
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| 胸腔鏡による肺嚢胞切除 | 胸腔鏡手術による傷跡 |
アスベストの関係もあり悪性胸膜中皮腫の患者さんも多く見受けられ、年間約15~20例の診断と治療を行っております。全身状態が許すならば積極的に胸膜肺全摘術を施行しており、術後の長期経過も良好だと考えております。
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| 悪性胸膜中皮腫の術中所見 | 白色の小結節が全て中皮腫細胞 |
縦隔腫瘍の摘出には一般的に前胸壁の胸骨を縦切開した手術を行いますが、当科では患者さんの負担を軽減すべく胸腔鏡を利用し小開胸で行うようにしております。当院内科には神経内科も有るため、重症筋無力症症例に対し拡大胸腺摘出術を施行する頻度も多くなっています。
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| 胸腔鏡手術による小切開 | 従来の正中切開手術 |
巨大肺嚢胞の胸腔鏡下手術、バージャー病の胸腔鏡下胸部交感神経切除、縦隔鏡検査や進行癌に対する気管支レーザーや気管ステント挿入術なども行っています。
| 役職 | 指導責任者・呼吸器外科部長・呼吸器外科長 |
|---|---|
| 卒業年度 | 昭和57年京都大学卒 |
| 資格など | 京都大学医学博士 呼吸器外科専門医・指導医 日本胸部外科学会認定医・指導医 外科専門医・指導医 呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医 臨床研修指導医養成講習会受講者 |
| 専門分野 |
| 役職 | 呼吸器外科部長 |
|---|---|
| 卒業年度 | 平成3年徳島大学卒 |
| 資格など | 京都大学医学博士 呼吸器外科専門医・評議員資格(※) 日本胸部外科学会認定医 外科専門医 呼吸器学会専門医・指導医 アメリカ呼吸器学会会員 ヨーロッパ呼吸器学会会員 ※指導医と資格内容は同等 |
| 専門分野 |
| 役職 | 呼吸器外科医長 |
|---|---|
| 卒業年度 | 平成8年滋賀医大卒 |
| 資格など | 京都大学医学博士 呼吸器外科専門医・評議員資格(※) 日本胸部外科学会認定医 外科専門医・指導医 呼吸器学会気管支鏡専門医・指導医 臨床研修指導医養成講習会受講者 がん治療認定医・暫定教育医 日本医師会認定産業医 AACR(米国がん研究学会)会員 ※指導医と資格内容は同等 |
| 専門分野 |
| 役職 | 専攻医 |
|---|---|
| 卒業年度 | 平成21年愛媛大学卒 |
| 資格など | 日本外科学会会員 日本呼吸器外科学会会員 呼吸器内視鏡学会会員 |
| 専門分野 | 呼吸器外科全般 |
専門医教育施設として、胸部外科学会・呼吸器外科学会・呼吸器内視鏡学会の認定を受けています。
| 呼吸器外科 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 岩切 | 阪井 | 糸井 | 午後 | 糸井 | 岩切 |